エクセルの資格には、Microsoft Office Specialist (MOS) Excel、MOS Expert Excel、MOS Master Excel、Microsoft Certified: Data Analyst Associate、Excel Certification from the Spreadsheet Institute…など、様々なものがあります。
この記事では、それぞれの資格の特徴や難易度について、詳しく解説をしていきますので、これから資格の取得を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
Microsoft Office Specialist (MOS) Excel
試験内容
MOS Excel 試験は、Excel 2016、Excel 2019、または Microsoft 365 のいずれかを使用して受験できます。試験時間は50分間で、複数の選択肢、シミュレーション、およびラボタスクで構成されています。以下は、MOS Excel 試験で評価される主なスキルです。
- Excel の基本的な機能やインターフェースの理解
- セルの書式設定、セルの結合、および条件付き書式設定
- 関数の使用(SUM、AVERAGE、MAX、MIN、IF、VLOOKUP、HLOOKUP など)
- グラフの作成、テーブルの作成、およびデータの操作と分析
難易度
MOS Excel 試験は、初級レベルの資格とされています。試験の難易度は、Excel の基本的なスキルを有している人にとっては比較的容易にクリアできるものですが、Excel の経験が浅い人や初心者にとっては難しい場合があります。しかし、十分な準備をすれば、初級レベルの Excel スキルを持つ人であれば、合格することができます。MOS Excel の試験合格点は700点以上で、合格者には認定書が授与されます。
MOS Expert Excel
「MOS Expert Excel」は、Microsoft Office Specialist(MOS)の認定資格の1つであり、取得することで、Microsoft Excelに関する高度なスキルを持っていることが証明できます。
具体的には、以下の内容が含まれます。
内容
- Excel 2019/Office 365 の高度な機能の使用
- データの取り込みと整理
- データの分析と可視化
- セルおよび範囲の操作
- ワークシートとワークブックのカスタマイズ
- ワークシートの保護とセキュリティ
また、試験では、以下のようなタスクが出題されます。
- 複雑な関数や式の作成
- 大量のデータを扱うためのフィルタリングや集計
- ワークシートの改善を目的としたVBAマクロの作成
- データのチャートやグラフの作成
- 複数のワークブック間でのデータの整理と結合
MOS Expert Excelの難易度は、中から上級レベルと言われています。Excelの基本的な機能に関する知識だけでなく、高度な機能の使用や複雑なタスクの解決能力が求められます。試験時間は50分から75分程度で、資格取得に必要な合格点は700点以上となっています。
ただし、実際に資格取得に挑戦する前には、Excelの基本的な操作から徐々に学習を進め、高度な機能についてもしっかりと学習することが重要です。Excelの機能は非常に多彩であり、効率的な操作方法を身に付けることがスムーズなテスト合格に繋がります。
MOS Master Excel
「MOS Master Excel」は、Microsoft Office Specialist(MOS)の認定資格の最高位であり、もし取得できれば、Microsoft Excelに関する高度なスキルを持っていることが証明できます。
具体的には、以下の内容が含まれます。
内容
- Excel 2019/Office 365 の高度な機能の使用
- データの取り込みと整理
- データの分析と可視化
- セルおよび範囲の操作
- ワークシートとワークブックのカスタマイズ
- ワークシートの保護とセキュリティ
- Excelの高度な機能を活用したビジネス問題の解決
また、試験では、以下のようなタスクが出題されます。
- 複雑な関数や式の作成
- 大量のデータを扱うためのフィルタリングや集計
- VBAマクロの作成と編集
- データのチャートやグラフの作成とカスタマイズ
- 外部データのインポートとエクスポート
- 複数のワークブック間でのデータの整理と結合
- セキュリティやバックアップに関する問題の解決
MOS Master Excelの難易度は非常に高いです。Excelの基本的な機能から上級者向けの機能まで、幅広い知識と技能が求められ、ビジネスにおいてExcelを効果的に活用するための高度なスキルが必要とされます。試験時間は90分から120分程度で、資格取得に必要な合格点は800点以上となっています。
資格取得には、実務での経験や高度なExcelの知識が必要です。また、VBAプログラミングの経験や業務上の問題解決能力が必要な場合もあります。MOS Master Excelは、Excelに関する最高位の認定資格であるため、取得するには高いレベルのスキルと努力が必要です。
Microsoft Certified: Data Analyst Associate
「Microsoft Certified: Data Analyst Associate」は、Microsoftが提供するデータアナリストに必要なスキルを証明する資格です。Excelだけでなく、Power BI、SQL ServerなどのMicrosoft製品を利用したデータの分析・可視化能力が求められます。
「Microsoft Certified: Data Analyst Associate」の具体的な内容は、次の通りです。
- データの取得と前処理
- 外部データの取り込み、変換、整形
- クエリエディターを使用したデータの操作
- Power Queryを使用したデータ変換とクリーンアップ
- データ分析と可視化
- Power BIを使用したデータの分析と視覚化
- Excelを使用したデータの分析と視覚化
- DAXを使用したデータの計算
- データのモデリング
- データの関係性の作成と管理
- テーブルの設計と作成
- クエリの最適化
- データの展開
- クエリのデプロイメント
- リレーショナルデータベースの作成
- Power BIのデータの共有と展開
試験では、実際にデータ分析やモデリングを行う演習問題が出題されます。具体的には、以下のようなタスクが出題されます。
- Power Queryを使用して、複数のデータソースからデータを取得して統合する
- データモデルを作成して、データの関係性を定義する
- DAX式を使用して、データを計算する
- Power BIを使用して、データを可視化する
- Excelを使用して、データを分析する
- SQL Serverを使用して、データを抽出してクエリを最適化する
Microsoft Certified: Data Analyst Associateの難易度は高く、実務での経験と高度なスキルが必要とされます。Microsoftのデータアナリストに求められるスキルセットをカバーしているため、取得するには相当な時間と労力を必要とするでしょう。試験時間は約150分で、合格には700点以上のスコアが必要です。Microsoft Certified: Data Analyst Associate資格を取得することで、データ分析における高度なスキルを持っていると言えるでしょう!
Excel Certification from the Spreadsheet Institute
「Excel Certification from the Spreadsheet Institute」は、スプレッドシートインスティテュートが提供するエクセルのスキルを証明する資格です。
「Excel Certification from the Spreadsheet Institute」の具体的な内容は、次のとおりです。
- 基本的な操作
- エクセルの基本的な操作
- セルの編集、挿入、削除など
- フォーミュラ
- 数式の基本的な書き方
- 絶対参照、相対参照の使い方
- 複雑な数式の作成
- 関数
- 関数の基本的な使い方
- IF関数、VLOOKUP関数、SUMIF関数などの使い方
- データの整理
- データのフィルタリング、並び替え、グループ化など
- データの集計、ピボットテーブルの作成など
- グラフの作成
- グラフの基本的な作成方法
- グラフの種類の選択、修正
- マクロ
- マクロの録画、実行
- VBAの基本的な書き方
試験は、基本的な操作から複雑な数式や関数、データ整理、グラフ作成、マクロ作成まで、幅広いエクセルのスキルについて出題されます。試験時間は90分で、問題数は40問程度です。
Excel Certification from the Spreadsheet Instituteの難易度は、比較的低いとされています。エクセルの基本的な操作から応用的な機能まで幅広く出題されるため、エクセルに慣れ親しんでいる人であれば、比較的容易に合格することができるでしょう。ただし、マクロの作成に関しては、VBAの基礎知識が必要となるため、そういったスキルを持たない場合は難易度が上がるかもしれません。
Excel Certification from the Spreadsheet Institute資格を取得することで、エクセルの基本的な操作から応用的な機能まで幅広いスキルを持っていることを証明することができます。また、この資格は、企業が求めるエクセルのスキルを証明するための有用な資格として認知されています。
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